「Canada- カナダ」 が真の独立国になったのはごく最近⁉
1982年に英国のカナダ法の改正と、それに続く「Canada Act– カナダ憲法」の成立により、カナダは真の独立国家としての地位を確立しました。
下記画像は、1982年4月17日、Ottawa– オタワにて、Prime Minister Pierre Trudeau– ピエール・トルドー首相が見守る中、カナダ憲法公布に署名するエリザベス女王。Ottawa– オタワでエリザベス女王がペンを走らせることで、カナダは独自の憲法を持ち、この国の歴史の中で注目すべき数多くの日付のひとつとなりました。
source: THE CANADIAN PRESS/Ron Poling
カナダの国家元首は、現在チャールズ3世、その前は 女王エリザベス2世
カナダはイギリス連邦に属し、Heads of State of Canada– カナダの国家元首である King of Canada– カナダ国王はイギリス国王が務めます。
したがって、カナダの君主でもある Heads of State of Canada– カナダの国家元首は、現在のイギリス女王であるエリザベス2世(第6代/1952年以降の国王)です。
その約70年に渡り在位したエリザベス2世ですが、2022年9月に生涯を閉じてからはエリザベス女王の長男として皇太子を務めてきた Charles III– チャールズ3世が新国王として即位しました。
カナダ女王の正式な称号：Elizabeth the Second, by the Grace of God, of the United Kingdom, Canada and Her other Realms and Territories Queen, Head of the Commonwealth, Defender of the Faith
(訳)神の恩寵による、連合王国、カナダならびにその他の諸王国および諸領土の女王、イギリス連邦の前元首、信仰の擁護者、エリザベス2世
カナダが現在の国旗を手に入れてまだ約100年
カナダが正式な国旗を手に入れたのは、カナダが国になってから約100年後の1965年のことでした。
© Library and Archives Canada, Acc. No. 1989-253-1
Raising Canada’s New Flag- カナダの新しい国旗を掲揚する様子(動画)/1965年2月15日
1965年2月15日、オタワの Parliament Hill– 国会議事堂で、カナダの新しい国旗(現カナダ国旗)が、初めて掲揚されました。カナダ国立映画制作庁は、この歴史的なイベントを記録する為、現地に赴き、下記の様に動画で記録しました。このDVDには、式典の記録映像が約41分追加されています。
1965年2月15日、カナダの新しい国旗を掲揚する【動画】
国名「Canada- カナダ」の由来
「Canada– カナダ」という名前は、16世紀に Quebec– ケベックに住んでいたアメリカ先住民の Iroquois– イロコイ族が使っていた 「Kanata-カナタ」という言葉に由来しています。
Iroquois Confederacy– イロコイ連邦、または、Haudenosaunee Confederacy– ホデノショニ連邦は、北アメリカのアメリカ合衆国ニューヨーク州オンタリオ湖南岸とカナダにまたがった保留地を持つ、6つのインディアン部族により構成される部族国家集団のことを言います。今日では Six Nations– シックス・ネーションズの別名で呼ばれることもあります。
下記旗は、イリコイ連邦の旗。
カナダ国家「O Canada- オー・カナダ」は、まだ誕生して約42年
カナダ国家である「O Canada- オー・カナダ」 が正式なな国歌となったのは1980年のことです。
「O Canada- オー・カナダ」の詳細はコチラ → カナダ国家「O CANADA」
カナダ国家「O Canada- オー・カナダ」の初演奏は Quebec City- ケベック市
カナダ国家である「O Canada- オー・カナダ」は、1880年7月24日、Quebec City- ケベック市で初演されました。
カナダ 国歌「O Canada- オー・カナダ」歌詞変更版(2018-)【動画】
1836年7月、カナダ初の鉄道が開通
カナダで最初に建設された本格的な鉄道は、St. Lawrence River– セント・ローレンス川の La Prairie– ラ・プレリーから Richelieu River– リシュリュー川の St. Johns– セント・ジョーンズ（現在の Saint-Jean-sur-Richelieu– サン・ジャン・シュル・リシュリュー）までの Champlain and Saint Lawrence Railroad– シャンプラン＆セント・ローレンス鉄道でした。
1836年7月21日、John Molson– ジョン・モルソンをはじめとする Montreal merchants– モントリオール商人の出資により、この鉄道は正式に開通しました。
Montreal– モントリオールと Lake Champlain– シャンプラン湖を結ぶ「portage– ポーテージ(陸路輸送)」として建設されたこの鉄道は、実際にはほとんど貨物を運びませんでした。
下記画像は、カナダ初の列車を牽引する薪で燃える Dorchester– ドーチェスター号です。
( John Loye– ジョン・ロイエの絵より、1836年／ Canadian National– カナダ国立航空局提供)
カナダ初の警察官は９人⁉
1873年5月23日に カナダで North-West Mounted Police (NWMP)– ノースウェスト騎馬警察が結成され、9人でのスタートでした。
カナダ政府は、North-West Territories– ノースウェスト準州にカナダの確固たる存在感を確立するという課題に直面し、この地域の安全確保と法秩序の確立のために準軍事組織 The North-West Mounted Police (NWMP)– ノースウェスト騎馬警察の結成を決定しました。1873年の The Cypress Hills Massacre– サイプレス・ヒルズ事件でアメリカ人狼ハンターが先住民を殺害したことが、この決定を促したのです。
The Northwest Mounted Police in the Klondike(動画) ↓
source: The Loyal Edmonton Regiment Museum/ Establishment of the North-West Mounted Police: 1873-1874
２カナダドル硬貨「Toonie- トゥニー」の誕生年は、1996年
２カナダドル硬貨「Toonie– トゥニー」を導入したのは、1996年です。
カナダドル硬貨「Loonie- ルーニー、Toonie- トゥニー」についてはコチラ → Loonie – Toonie
日本の広島に先立つ世界最大の人工爆発、ハリファックス大爆発
1917年の The Halifax Explosion– ハリファックス大爆発は、広島に先立つ世界最大の人工爆発である事をご存知でしょうか？
The Halifax Explosion– ハリファックス大爆発は、1917年12月6日朝、カナダの Nova Scotia-ノバスコシア州 Halifax– ハリファックスで発生した大災害です。
Halifax Harbour– ハリファックス港の奥地と Bedford Basin– ベッドフォード湾を繋ぐ狭い水路で、フランスの貨物船 Mont-Blanc– モンブラン号が、ノルウェーの船 Imo– イモ号と衝突し、爆発しました。Mont-Blanc– モンブラン号の火災により大爆発が起こり、Halifax– ハリファックスの Richmond– リッチモンド地区が壊滅的な被害を受けました。
爆風、破片、火災、建物の倒壊などにより、Halifax– ハリファックスと Dartmouth– ダートマスを中心に1,782人が死亡し、9,000人が負傷したと推定されています。
この爆発は当時最大の人為的爆発であり、およそ2.9キロトンのTNT（12TJ）に相当するエネルギーを放出しました。
Mont-Blanc– モンブラン号では、この衝撃で甲板に保管されていた benzol barrel– ベンゾールの樽が破損し、蒸気が漏れ、衝突の火花で発火し、船内はすぐに制御不能になりました。約20分後の午前9時4分35秒、Mont-Blanc– モンブラン号は爆発しました。
【参考】TNT(トリニトロトルエン): TNTとは高性能爆薬の名称。TNT換算とは、爆薬の爆発などで放出されるエネルギーを等エネルギー量の TNT(トリニトロトルエン)の質量に換算する方法です。 TNT1ｇは、理論上は1160カロリーの化学エネルギーを有しますが、TNT爆薬1gの爆発で放出されるエネルギーは、実際には980kalから1100kalまでの幅があります。このため計算に便利なよう、1TNT換算gは1000kalと定義されています。つまり、1TNT換算トンなら109(約10億)kalです。カロリー(kal)には複数の定義がありますが、通常は、1kal = 4.184jジュール(J)(熱力学kal)で、1TNT換算トン = 4.184×109 Jとなります。
圧力波が木を折り、鉄のレールを曲げ、建物を壊し、船は座礁し( Imo– イモ号は津波で流されました)、Mont-Blanc– モンブラン号の破片が何kmにもわたって飛び散りました。港の向こうの Dartmouth– ダートマスでも被害が拡大しました。 爆風による津波で、Tufts Cove– タフツコーブ地区に何世代にもわたって住んでいた Mi’kmaq– ミックマック先住民のコミュニティが壊滅しました。
救援活動はほとんど即座に開始され、病院はすぐに満床となりました。カナダ中部や米国北東部からの列車が吹雪のために不通になる中、Nova Scotia– ノバスコシア州や New Brunswick– ニューブランズウィック州から救援列車が爆発当日から到着し始めました。ホームレスとなった多くの人々のための仮設シェルターの建設は、震災後すぐに始まりました。
最初の司法調査は Mont-Blanc– モンブラン号の責任とされましたが、その後の控訴審では Mont-Blanc– モンブラン号と Imo– イモ号の2隻の船の責任とされました。North End– ノースエンドには、爆発事故の犠牲者を悼む記念碑がいくつか有ります。
source: HALIFAX MEMORIAL- https://hmhps.ca/sites/halifax-memorial
A Brief History of: The Halifax Explosion (1917)
Québec City- ケベック市は、400歳を超えた歳である⁉
Québec City– ケベック市は2008年に400周年を迎えました。
2023年を迎えた年には、Québec City– ケベック市は、415歳となります‼
カナダ東部の州の1つ Québec– ケベック州は、公用語がフランス語だけであり、明わかなフランス語圏です。 Québec– ケベック州で育った人は、英語がまったく話せないという人も多いです。
正しい綴りは唯一の公用語のフランス語で（そして英語でも）アクサンテギュ(※)の付いたQuébecです。略語QC、Que.またはPQ（Province du Québecの略）。
※アクサンテギュ(´)：アキュート・アクセント (´) または アクサンテギュは、おもにラテン文字を用いる言語の表記に用いられるアクセント符号で、ダイアクリティカルマーク（発音区別符号）の一種です。揚音符、揚音符号、鋭アクセントと呼ばれることもあります。
Québec– ケベック州は、カナダ歴代首相の育つ州
Québec– ケベック州はカナダの政治の実権を握っています。カナダの過去の首相の多くを輩出してきました州なのです。カナダの首相は英語とフランス語のバイリンガルであることを求められるので、Québec– ケベック州出身の政治家に有利に働いてきたと言えます。
1968年以降、Québec– ケベック州出身の首相は、下記の人物だけです。
・Joe Clark– ジョー・クラーク(1979-1980年、カナダ・Alberta– アルバータ州出身)
・John Turner– ジョン・ターナー(1984年、イギリス・Surrey– サリー州出身)
・Kim Campbell– キム・キャンベル(1993年、カナダ・British Columbia– ブリティッシュコロンビア州出身) ※カナダ初の女性首相
・Stephen Joseph Harper– スティーヴン・ハーパー(2004年-2015年、カナダ・Ontario– オンタリオ州トロント出身)
Québec– ケベック州が、カナダ1位の公共サービス
Québec– ケベック州政府が行う公共サービスは、カナダで最も手厚く、カナダの中でも最も欧州大陸・北欧的な福祉国家に近いのが特徴です。その費用は、Ontario– オンタリオ州より、150億～170億カナダドル多いのです。
Québec– ケベック州では公共部門の比率が高く、公務員、教員、看護士やその他の労働者を多く抱えています。その結果、Québec– ケベック州のGDP比に対する州政府債務比率がカナダで最も高いです。その総負債は2010年時点でおよそ1601億カナダドル、州GDP比の53%です。
Québec– ケベック州における州税も、カナダのなかで最も高いのも特徴の一つです。
source: https://www.thestar.com/news/canada/2010/03/30/quebec_to_tackle_deficit_by_raising_taxes.html
Québec– ケベック州と京都府は姉妹都市
ケベック州と日本の京都府は姉妹自治体(2016年5月26日に姉妹自治体提携済み)
ケベック州の公式ウェブサイト → https://www.quebec.ca/
下記画像は、 ケベック市のホテル「The Hotel Chateau Frontenac– シャトー・フロンテナック」。
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