カナダ国歌- O Canada(オー・カナダ)

カナダ基本情報

カナダ国歌の成り立ち

Source:canada.ca

作詞・作曲

カナダ国歌”O Canada(オー・カナダ)”は、1880年に生まれました。

そして、カナダ国歌”O Canada(オー・カナダ)”は、
1880年6月24日、カナダのケベック州のフランス系の祭日Saint Jean Baptiste(6月24日)の為の頌歌として、式典で初めて歌われました。

source:Wikipedia

作曲:フランス系カナダ人である”カリサ・ラヴァレー/Calixa Lavallée”(ケベック州の作曲家)
作詞:”アドルフ=バジル・ルーチエ卿/Sir Adolphe-Basile Routhier”(ケベック州の判事)がフランス語で作詞。

その後、1908年には、英語版の歌詞が作られました

フランス語版では、ケベック州のフランス系カナダ人の宗教である、カトリックを賛美した宗教色を帯びたものですが、
英語版は、フランス語版と内容が異なり、カナダへの愛国心の度合いが強いものになっています。


国歌 (National Anthem):”O Canada(オー・カナダ)”

正式に国歌として指定されたのは、作曲されて100年後の1980年。

作詞・作曲された1880年から100年後の1980年、
”O Canada(オー・カナダ)”は、カナダ連邦の建国記念日(7月1日)に正式な国歌として制定されました。

それ以前のカナダ(英語圏)においては、
”God Save the King”や”The Maple Leaf Forever”が非公式の国歌とされていました。

20世紀に入ると、多数の英語版歌詞と共に愛国の歌として広まった為、
英語と仏語で歌詞の意味が多少異なる部分が有ります。


王室歌 (Royal Anthem):”God Save the Queen”

現在もカナダは、イギリス連邦に所属する為、イギリス国家である”God Save the Queen”は、
1980年以降、王室歌(Royal Anthem)として、公式に”God Save the Queen”が採用され、
王族や総督に敬意を表する際に使用されています。

参考:Wikipedia


国歌改定(2018年)

カナダ国歌”O Canada(オー・カナダ)”は、2018年1月31日に改定されました。

改定の経緯・理由

経緯には、「男女平等な歌詞への議論・変更論」が有ります。

もともとの”O Canada(オー・カナダ)”の作詞・作曲を行ったのがフランス系カナダ人、
フランス語では性別に中立な歌詞で問題は無かったのですが、英語版を作るとなった際、
歌詞の一部にフランス語と英語間でのニュアンス等の違いが生じた事に起因します。

その歌詞の一部分について、カナダ国内では何度となく「男女平等な歌詞への変更論」が起き、
ついに、国歌に使う歌詞・言葉を「性別的に中立な歌詞・言葉に変更する」という法案が国会に提出され、
議論が続けられた結果、この法案は法制化し、国歌法が改定され、
カナダ国歌”O Canada(オー・カナダ)”は、2018年1月31日に改定されました。


改定前の歌詞部

“True patriot love in all thy sons command.”- 汝の子すべての中に流れる 真の愛国心

この歌詞中の”sons”の部分に注目して下さい。
フランス系カナダ人が、フランス語で作詞した元来、この部分は、”sons”=”民” を意味していたのですが、
英語版が作成された後、この部分が、 ”sons”=”息子・男子” を想起させるという議論となったのです。

改定後の歌詞部

“True patriot love in all of us command.”- 汝の子すべての中に流れる 真の愛国)

議論が続けられていた法案が法制化となり、国歌法が改定され、
歌詞中の ”sons” は、性別的に中立な言葉”all of us”に変更されました。


改定版(2018年~):”O Canada (オー・カナダ)”

国歌法により、2018年に修正採用された公式バージョン”O Canada (オー・カナダ)”

“O Canada” in An Act to amend the National Anthem Act (gender) (2018), official version with modifications adopted in 2018. from PARLIAMENT OF CANADA and Wikisourse

参考:PARLIAMENT OF CANADA、Wikisourse


“O Canada (オー・カナダ)” – 日本語歌詞

O Canada! Our home and native land!
おお、カナダよ! われらが故郷 われらが祖国!

True patriot love in all thy sons all of us command.
汝の子すべての中に流れる 真の愛国心

With glowing hearts we see thee rise,
輝ける心をもって 興隆する祖国を見守らん

The True North strong and free!
真の北国 堅固にして自由なり

From far and wide,
遠く広くから

O Canada, we stand on guard for thee.
おお、カナダよ われらは汝を守りゆく

God keep our land
神よ、これからも われらの大地を

glorious and free!
荘厳で自由に保ちたまえ!

O Canada, we stand on guard for thee.
おお、カナダよ われらは汝を守りゆく

O Canada, we stand on guard for thee.
おお、カナダよ われらは汝を守りゆく

引用:在日本カナダ大使館訳

カナダ 国歌「オー・カナダ(O Canada)」歌詞変更版(2018-)


日常的に歌われる国歌”O Canada (オー・カナダ)”

カナダの学校には、日本の学校の様に”校歌”というものが無い為、
学校の集会や行事等、公的な祝典や式典の他、スポーツの試合や大会の試合前にも、
カナダ国歌”O Canada(オー・カナダ)” を歌います。

また、カナダの公用語は、英語とフランス語の2つが有る為、
公的な式典では両方の歌詞を混ぜて歌う場合が有ります。
( 最近では、先住民族に配慮し、先住民が自治しているヌナブト準州のイヌクティトゥット語でも歌われ場合も有ります。)

カナダの国技の一つと言えば、大人から子供まで人気があるアイスホッケー、
その試合が有る当日でもまた、カナダ国歌”O Canada(オー・カナダ)” を歌う大勢の人を街中で見かけます。

日常的に生活の一部にある ”カナダ国歌”O Canada(オー・カナダ)” は、子供でもよく知っている歌なので、
子供でも国歌を口ずさんだり、歌いながら遊んでいたりしている程、
カナダに住む人々にとっては、とても身近な歌なのです。

Source:wikipedia-Canada_national_ice_hockey_team

“O Canada (オー・カナダ)”の音声データ

音声データーのご紹介をしています。併せてご参考にして下さい。
カナダ政府&トロント交響楽団公式ビデオ”O Canada(オー・カナダ)”
歌詞無し演奏(by United States Third Marine Aircraft Wing Band)
カナダ国歌”O Canada (オー・カナダ)”楽譜

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