燃油サーチャージとは

燃油サーチャージとは

「燃油サーチャージ」とは何か？

海外旅行で一度は耳にする単語ですが、聞いた事が有っても、
実のところ詳しく良く知らないという方も意外と多いのではないでしょうか。

ネットなどで調べてみると、
良くある説明には次のような説明を良く見受けられます。

「燃料価格の高騰に伴い、運賃以外に航空会社が徴収する追加費用。」とは…?

この文章の意味は理解できるけれど…
私たちが実際に航空券を購入する際には、
いったいどのような感じで支払うのだろうか？

今まで旅行会社を利用した際には、
燃油サーチャージを気にしたことなかったな…。

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、燃油サーチャージの基本的な事から具体的な事まで、ご紹介致します。

「燃油サーチャージ」の基本説明

サーチャージ = Surcharge・割増料、過重

正式には「燃油特別付加運賃」と呼ばれます。

湾岸戦争以降の飛行機の原動力となる原油価格高騰し、
航空会社の負担が急増 対する措置として、
1997年(平成9年)に国際航空運送協会が、「燃油サーチャージ」制度を認可し、
2001年(平成13年)から がサーチャージされるようになりました。

※ウィキペディア(Wikipedia)参照

「燃油サーチャージ」制度とは？

この制度を一言で説明すると、

「高騰した燃油価格の一部を乗客にも負担して頂こう。」という事です。

すべての航空会社がそのような対応をするのか？

いいえ、違います。

大抵の航空会社に関しては、燃油サーチャージを徴収しますが、
私たち乗客が燃油サーチャージを支払わなくてもよい航空会社もあります。

燃油サーチャージの金額について

基本的に燃油サーチャージの値段は、
原油の価格によって変動し算出されます。

したがって、

「燃油価格が一定金額以下まで下落した場合」
「燃油価格が一定金額以上に高騰した場合」
の2つのケースに分かれます。

燃料価格が一定金額以下まで下落した場合

燃油サーチャージは徴収されない場合がある。
つまり乗客は支払う必要が無い場合があるという事です。

燃油価格が一定の金額以上に高騰した場合

燃油サーチャージは徴収される。
乗客はその高騰具合によりその分を支払う必要があるという事です。

燃油サーチャージの金額はいつ決まるか？

同じ行き先でも航空会社や発着日によって金額が異なります。

つまり、利用する便の出発日ではなく、
発着日(発券日)の原油の価格情報で、
燃油サーチャージは算出された後に決定します。

その為、同じ便の予約に関して発着日(発券日)が異なれば、
燃油サーチャージの料金が変わる場合が有ります。

燃油サーチャージの改定のタイミング

燃油サーチャージの金額改定は、
主要航空会社では大体年6回、約2ヵ月毎に改定されているのが現状です。

その他の航空会社からも随時、発表されている状況です。

航空券を購入する際は、
このような燃油サーチャージの金額改定の情報を確認し、
その後に検討するのも賢明でしょう。

旅行代金の料金表示について

例えば、旅行代金の表示に
燃油サーチャージが含まれている場合と、含まれていない場合があります。

一見、安いなと思っても、
燃油サーチャージが旅行代金に含まれておらず、
最終的に燃油サーチャージを含めて計算すると、
まあまあの金額になっていたりする場合が有ります。

ツアーなどで航空券代を含めて検討する場合は、
燃油サーチャージが含まれているか否かを確認しましょう。

旅をキャンセルした場合、燃油サーチャージにもキャンセル料金がかかる？

燃油サーチャージを含む旅行やツアーの場合は、
キャンセル料金にも燃油サーチャージ分を含みます。

逆に、燃油サーチャージが含まれていない旅行やツアーの場合、
キャンセル料金に燃油サーチャージの分は含まれません。

基本的にキャンセル料金は、旅行代金に対しての割合で決まりますが、
燃油サーチャージが旅行代金に含まれている旅行やツアーに関しては、
キャンセル料金が高額になる場合が多いようです。