カナダの州・準州によって公用語が異なる
また、連邦国家であるカナダは、
10の州(プロヴィンス:provinc)と3つの準州(テリトリー:territory)から構成され、
州によって認められている公用語が異なります。
カナダの州・準州の言語・公用語・方言についてご紹介しています。併せてご覧ください。
→ 「カナダの州・準州と公用語・方言」
カナダの英語・フランス語以外の母語
カナダの人口の約56%が英語を、20%がフランス語を母語としています。
2016の国勢調査では、母国語が非公式の言語である人口は730万に達しました。
その内、最も多い非公式の母国語は順に、
中国語(広東語)、パンジャブ語、スペイン語、タガログ語、
アラビア語、イタリア語、ドイツ語でした。
カナダの手話言語
カナダで現在、使用されている手話言語は、大きく2つ有ります。
使用人数が最も多いのは、
アメリカ手話言語(American Sign Language:ASL)、
次に、ケベック手話言語(Quebec Sign Language:LSQ)です。
アメリカ手話言語(American Sign Language:ASL)は、
カナダのあらゆる地域で使用されています。
ケベック手話言語(Quebec Sign Language:LSQ)は、
ケベック州を初めニューブランズウィック州や、
フランス語が話されている地域・コミュニティーでの使用が多いです。
その他の手話言語
マリタイム手話言語(Maritime Sign Language)
マリタイム手話言語(Maritime Sign Language) は、
イギリス手話語族(BANZSL)という手話で話す語族の言語です。
19世紀にイギリスで使われていた手話に起源を持ちますが、アメリカ手話とは系統が異なります。
アメリカ手話言語が使用される20世紀中頃以前に、
ノヴァスコシア、ニューブランズウィックとプリンス・エドワード島のDeaf住民のための教育の言語として使われていました。
現在では、一部の老人によって記憶されている程度で、ほぼ絶滅の状態です。
イヌイット手話言語(Inuit Sign Language)
イヌイット手話言語(Inuit Sign Language)は、
現在、約50人の話者が残るのみとなった絶滅寸前の言語です。
このイヌイット語手話は、カナダの北極のコミュニティにわたるイヌイット語(Nunangat)原産の土着の手話から分かれた手話言語です。
以上の手話言語の他にも、絶滅してしまった手話言語が幾つかあったという記録が残っています。
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